転職面接では何をしゃべるの?3分でわかる!転職面接の流れ|転職成功6回以上経験者が語る!採用の裏側

転職面接では何をしゃべるの?3分でわかる!転職面接の流れ|転職成功6回以上経験者が語る!採用の裏側 1024 768 Biz Tips Collection

いざ、転職活動を開始した際に最初にぶつかるマイルストンが面接だ。「新卒以来面接なんてしたことないし・・・」、「普段どおりしゃべれれば上手くいくのに緊張する・・・」。こういって多くの転職初心者の方は志望動機・転職理由・これまでの仕事・逆質問を転職サイトやエージェントから調べて作戦を練っていると思う。

はっきり言おう、これは典型的な間違えだ!
転職初心者は細かい質問の想定問答ばかり気にして結果的に転職を失敗する。台本通りことを進めようとしすぎるからだ。
まずは転職面接の流れを理解して通常の業務と同じように会話できる下地を整えよう。

本記事は転職経験が6回以上で、必ず年収を100万円以上あげて入社している編集部の記者が寄稿する。筆者は他業界への転職での成功やクビになる失敗経験も有しており、転職における酸いも甘いも経験してきていた。そんな中で成功といえる転職とそのための普遍的な考え方とコツを紹介していくものとする。

 

面接の具体的な会話の流れ

まず、前提として確認しておくが面接は会議室内のみではない。よく言う話してであるが出会う会社の人はすべて面接官だと思いしっかり挨拶をして、良い印象を保とう。
その前提の上で表題である面接の具体的な会話の流れの解説をする。

面接が通常のコミニケーションと異なる点は事前に渡している履歴書と職務経歴書の存在がが大きい。候補者が面接官のことをまったく知らないのに対して、面接官は候補者のことをある程度把握して臨んでいる。これにより面接官→候補者という基本的な会話の流れが出来上がる。そのため、通常は以下のような流れで会話が進んでいく。

 

候補者自己紹介

自己紹介は職務経歴書と同じ内容を話すのではなく、職歴の要約と募集職種に関連するであろう業務経験を重点的に話す。職歴の要約はなるべく面接官が会話のネタにしやすいようなわかりやすい功績や結果の話をする。募集職種に関連するであろう業務経験は、「募集職種は○○のような業務だと思っていて」などといやらしくアピールするのではなく、そのようなことは言わずに「○○のような業務をやってきた」と端的に話そう。
自己紹介はあくまで面接官に対して会話のきっかけを与える作業なのだ。

 

職務経験に対する質疑応答

質疑応答は自己紹介で話されたネタが嘘じゃないか?や、どれぐらいの深さで業務を経験しているのか?などを確認するために実施する。そのため、候補者の目線には攻撃的に写る内容の質問もある。例えば、「○○をしたと言っていたけどそれはなぜしたの?」などだ。しかし、安心して欲しいのが別に嘘をあら捜ししようとしているわけではなく、候補者の言っていることは本当に経験してきていることだよな?という確認程度で話していると考えてほしい。あせらず、「部署のミッションが△△なのでそれを最大化するために○○をしました。」とまぁそうだよねという納得感が得られる回答をして欲しい。

質疑応答は候補者が面接用に作ってきた体でなく、等身大の自分で話しているかどうかを確認するプロセスだ。

 

転職理由

転職理由は新卒の面接で言うところの志望動機に近い位置づけでされる話だ。

よくネガティブな内容にならないように気をつけろなどとエージェントからは指摘される。「不満があったらすぐに辞めてしまう人」という印象になってしまうからだ。しかし、本来的にはネガティブな内容にならないように気をつける必要はまったくない。なぜなら、不満がないのであればまったく会社をやめる必要がないからだ。むしろ、前職にまったく不満もなく転職面接きている方が、理由がつかめないため採用側としては不安になる。転職理由で回答すべき内容は、前職の不満を受け入れて前向きに活動しているように見せることが重要だ。

例えば、給与に対する不満であれば、「自分が結果を出していても、組織として一人に大金を出せないのはわかっている。ただ、このままでは自身が結果を求める姿勢が長期的に維持できない危機感を感じ、自身の志向に合う環境がないか探すこととした」などだ。給与系の話はセンシティブなのであまりオススメはしないが、このような発言も給与の相場感とあった上であればまったく問題ない。

重要なのはそれは確かに転職考えるよね、うちならそれ解消できるよと面接官に納得させる内容を前向きに話すことだ。

 

募集職種に関する話

ここまできてやっと面接官から募集の背景や組織体制、任せたい仕事内容の説明がされる。当然その業務に対して意欲的に写るように話を膨らませてほしい。

よく、エージェントから説明に対して疑問点がある場合は忘れずにしっかりとメモを取って質問しろなどと指導されて、勤務地や勤務時間など細かいところばかり質問してしまう人がいる。これは大きな間違えで面接官から見るとそんなことばかり気にするやつなのかという印象を与えてしまう。疑問点はあくまで会話を膨らませるためのフックになる業務内容かんするものに絞り、「業務をよく理解してくれているな、この人なら業務を問題なく遂行できるだろう」と感じさせるような会話をしよう。細かい話は条件などの話は内定を貰ったタイミングで確認すればよいのだから。

ポイントは業務を理解することを目的として自分の言葉で解釈した内容の確認として質問をしていくイメージだ。

具体的には以下のような形だ。
面接官:「マーケティングリサーチという仕事で、弊社製品のユーザのニーズを調べてもらう仕事です。」
候補者:「貴社製品は主婦層が多いので、雑誌のアンケートの分析やフィールドリサーチが多いと思いますがあってますか?」
面接官:「基本的にそのイメージで問題ないですよ。ただ、弊社は広告を出してないので雑誌アンケートはないかな。webアンケート会社に依頼するケースが多いです。」
候補者:「そうすると、ネットリテラシーの低い50代以上の主婦層の意見が取り込みにくいのでその層に対してフィールドリサーチをするのですね?」

といった具合だ。

 

候補者からの質問

いわゆる逆質問だ。よく逆質問の例などをエージェントは公開しているがあまり的を得ているものをなっていない。面接内の会話の設計を前提としていないためだ。これまでのプロセスを説明したとおりに実行していればこの時点で確認したい質問は既に解消されてないはず。あえてするとすれば、情報収集のために次回以降の面接で関連するであろう会社の文化や同僚となる人たちの雰囲気に関する質問が良いだろう。

なお、1次面接、2次面接などの各面接ごとに気にしなければならないことについては「逆質問、転職理由より重要な面接プロセスで気をつけるポイント|転職成功6回以上経験者が語る!採用の裏側」の記事を参照して欲しい。

 

採用の裏側

以上が面接内で行われる基本的な会話の流れだ。あくまでも相手がどのように会話をすすめてくるかわからない水物なので台本のようにかっちりしゃべる内容を決めずにこういう話をしようぐらいにとどめて臨んでほしい。なぜなら、面接はあくまでコミニケーションだからだ。演説のように一方的に伝えるわけではないので完璧に振舞えるように設計する必要はないのだ。

そこまで気負わずに会話を出来るように面接官側の情報を提供する。面接官は実は採用面接に関するトレーニングをあまり積んでいない。基本的には人事から説明される面接時の禁止事項(セクハラや出自・家族構成などのプライベートに関する質問)に関する研修のみだ。あったとしても、人材評価シートの書き方やそれぞれの評価項目の定義の共有程度だ。つまり、候補者のいいところを引き出したり、悪いところをあぶりだすような訓練は多くの面接官が受けていないのだ。なので、初めて会う別の部署の先輩と話すような感覚で臨めばいいのである。

 

まとめ

面接は上記の通りある程度形式ばってはいるが、コミニケーションの一環である。話す内容を台本のように細かく設計するのではなく、相手の出方を見てよい印象を持ってもらえるように振舞ってほしい。相手も素人なので場所が違えば、ビジネスパーティーでの歓談みたいなものだ。正解はないので、あくまで自身のしてきたことを理解しやすく伝え、これまでの行動の理由が納得感をもって伝わることを心がけてほしい。