最低限これさえ抑えれば伝わる!プレゼンの基本構成「PREP法」

最低限これさえ抑えれば伝わる!プレゼンの基本構成「PREP法」 1024 682 Biz Tips Collection

商談、社内会議、飲み会の挨拶など、社会人になると細かいプレゼンをする機会が大量にある。話がまとまらず、うまく伝わらなかったりする経験はないだろうか。ほとんどの場合、構成さえ意識して基本の流れができるだけで、話は一気に伝わるようになる。今回は、最低限これさえ覚えておけば大体のプレゼンに応用できる「PREP法」を紹介する。

PREP法とは、Point、Reason、Example、Point

プレゼンで話を伝える際、非常に重要な要素の1つが構成だ。
構成がしっかりしていないと、話がとっちらかって、相手がついてこれなくなる。
非常に応用しやすく、恐らく最も基本的な型の1つはこのPREP法だろう。

PREP法は、以下の構成でできている。
Point(結論・主張)
Reason(理由)
Example(例)
Point(再び結論・主張)

非常にシンプルだが、このように組み立てるだけで、話のわかりやすさと説得力が増す。
話がわかりやすい人は、普段の会話からこの型ができていることに気づくだろう。
ReasonとExampleのセットは、1つ以上あってもよいが、3つくらいまでにおさめるのがよいだろう。人はそれ以上は中々消化できないからだ。

 

Point(結論・主張)

ビジネスで「結論から話せ」とよく言われないだろうか。この構成ももちろんそのようになっている。
始めに結論から伝えることで、何の話をするのか、聞き手が認識できる。
何の話なのか、結局何が言いたいのか、わからないまま話が進むと、大体の聞き手は混乱してしまう。

 

Reason(理由)

結論や主張だけただ言われても、説得力はない。
なぜそうなのか、ちゃんと理由を添えることが重要だ。
また、しっかり結論のすぐ後に理由を言うことで、話のつながりがわかりやすい。

 

Example(例)

論理的な理由だけ伝えても、思った以上に人に伝わらなかったり納得しなかったりするものだ。
Reasonを裏付ける具体例を述べよう。
例を入れる目的は、相手に腹落ち感を持たせるためだ。
もし可能なら、できるだけ相手に関連付けた例や、イメージの湧く例だとよい。
Reasonは左脳や理性に訴えるが、うまいExampleは相手の右脳や感覚・感情に訴えることができる。
人の印象に残ったり、行動を促すのは、後者なのだ。

 

Point(再び結論・主張)

最後に結論を繰り返す。
聞き手への伝わらなさを侮ってはいけない。
大切なことは繰り返し伝えることで、相手の記憶に残すのだ。

 

PREP法の例

いつくか例を見てみよう。

Point:このシステムを導入すべきです。
Reason:なぜなら、業務を効率化し、部署の残業を減らせるからです。
Example:導入した他社事例では、残業が非常に多く、メンバーは疲弊して雰囲気も悪く、残業代が高くて経営陣も頭を抱えていました。導入したことにより、毎日1人平均xx時間だった残業が、1ヶ月でxx時間まで減り、残業代だけで約xx円の節約になりました。更にメンバーも余裕が出てきてモチベーションが上がり、売上も15倍になりました。
Point:そのため、貴社にもこのシステムの導入をお勧めします。

Point:この物件が一番のお勧めです。
Reason:なぜなら、駅から非常に近いからです。
Example:この物件なら駅から徒歩1分。大雨でもほとんど濡れることはないですし、急ぎの用事でもぎりぎりまで家にいることができます。お忙しいあなたには、このように駅から近い物件がぴったりなのではないでしょうか。
Point:なので、この物件をお勧めします。

 

日々の会話でも意識しよう

紹介したPREP法は、ほとんどのプレゼンで応用できる、基本的な構成だ。
日々のちょっとした会話や報告でも、意識できるようにするとよいだろう。
プレゼンに限らず、ちょっとした文章でも使える。
話の伝わりやすさが、段違いによくなるはずだ。

まとめ
PREP法は、以下の構成でできている。
Point(結論・主張)
Reason(理由)
Example(例)
Point(再び結論・主張)