【3分でわかる】例説!エクセル 絶対値を計算する方法 | エクセルテクニック基礎編
【3分でわかる】例説!エクセル 絶対値を計算する方法 | エクセルテクニック基礎編 https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/abs_eyecatch-1024x667.png 1024 667 Biz Tips Collection https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/abs_eyecatch-1024x667.pngエクセルを利用して分析や報告書を作成する際に意外と手間取る絶対値の計算方法について解説する。例えば、ビジネスシーンでは目標値との乖離を分析するなどの絶対値を計算上求めることがある。そんな時に利用する関数について解説する。
また、絶対値で平均値・最大値・最小値・合計などを出す方法についても解説するので必要があれば確認して欲しい。
なお、絶対値とは0からの距離のことを指し。マイナス(ー)を取った数値のことを言う。
絶対値を計算する関数はABS
絶対値を計算する関数はABSというもので、絶対値の英訳であるAbsolute valueの頭文字3文字を取った関数となっている。
(括弧)内の引き数はセルだけではなく数値、数式でも可能だ。戻り値は(括弧)内の計算結果の絶対値が返ってくる。
絶対値を使った平均値・最大値・最小値はひと工夫必要
絶対値の取り扱い方法は大して難しくないがひと工夫必要だ。直感的に考えられる各関数の引数にABS関数を呼び出すのみの以下の計算式では正しく計算されない。
これは、ABS関数の引数が「セルの範囲」ではなく「セルの指定」を求めているためである。これを受けて絶対値を求める用の新しい列を計算する方法もあるが、今回はそれをせずに平均、最大値、最小値を計算するセルの計算式のみを計算する方法を解説しよう。
解決策は簡単で計算式を入力後「Shift」+「Ctrl」+「Enter」を押すことで同様の結果にもなる。中をみてみると誤った関数が{}で囲まれている。このショートカットをせずに{}で囲むだけでは処理は実行されないので気をつけて欲しい。ショートカットとしてこれはCSE数式というもので、範囲指定されている計算を個別に計算するという命令をする関数だ。これにより、エラーになっていた関数が計算可能になる。
目標値から乖離した店舗売上の計算例
以下では各店舗の売上が目標値からどれだけ乖離するかを検討する例を通して前章「絶対値を使った平均値・最大値・最小値はひと工夫必要」の詳細について解説する。
上記の表の通り、誤った関数で作成したものと正しい関数で計算したもので計算結果に差が出ることに注意して欲しい。例えば、最小値の計算では誤ったほうでは20となっており、最も小さい-20が絶対値化された値となっている。しかし、ココでほんとにほしい数値は0であるはずなので必ず正しい「Shift」+「Ctrl」+「Enter」を利用しよう。
まとめ
・絶対値の計算はABS関数
・ABS関数で平均値、最大値、最小値を返す際は「Shift」+「Ctrl」+「Enter」を押すこと!
この2点に注意して絶対値を利用した計算をおこなって欲しい。