これで部下に任せて安心!
ネット調査依頼時に気をつけてもらうこと5点
これで部下に任せて安心!ネット調査依頼時に気をつけてもらうこと5点 https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/05/research_checkpoints_eyecatch-1024x682.jpg 1024 682 Biz Tips Collection https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/05/research_checkpoints_eyecatch-1024x682.jpg
部下に調査を任せる際、調査結果の項目1つ1つまで上司がチェックすることは難しい。にも関わらず、調査結果の正確性は非常に重要だ。調査結果を基に事業案を組み立てて行った後に、そこに間違いや勘違いがあったことが判明すると最悪だ。部下にデスクトップリサーチ(Webリサーチ等)を任せる際、あらかじめ伝えておけばリサーチ結果の精度が一気に上がる、最低限気をつけるべき点を紹介する。また、これらは自身が調査をする際にも気をつければ役立つだろう。
Webリサーチのチェックポイント① 都合のいい情報が見つかってもすぐにリサーチを止めない
よくあるのは、言いたいことに合った、都合のいい情報がすぐ出てきて、そこで調査を止めてしまうことだ。しかし、もうちょっと調べてみると、全然違う見解が出てくることは実際ある。
Webの情報はあらゆる立場の人が書いており、その信頼性もまちまちである。いきなり最初に出てきたブログ記事の内容が正しいとは限らない。書いている人の立場によって見解が違う場合もある。また、もう少し調べてみたら、より最新の情報が出てくる場合もあるだろう。
調査上重要な点であれば特に、そこで調査を止めず、いくつかのソースを当たってみることが重要だ。調査の依頼を受けた本人は、すぐに仕事を終わらせたがっている場合もあるので、これはあらかじめ伝えておくとよい。
Webリサーチのチェックポイント② 情報源を確認する
Webの情報は、様々な人が載せている。そのため、情報源を確認することは非常に重要だ。意識するのは主に2点だ。
1)信頼性があるか
そこらへんのブログの内容なのか、法人のメディアやシンクタンクのレポートなのか。これらでその情報の信頼性は大きく変わってくる。一次情報か二次情報かも重要だ。引用された情報であれば、その引用元をしっかり確認することも大切だ。また、Wikipediaは一般に信用すべきでないと考えられているが、引用元をしっかり確認すればリサーチに十分使える。
2)情報源の立場
一見、信頼性のある情報源でも、情報提供元の立場を意識することが重要な場合もある。なぜなら、ポジショントークの場合もあるからだ。例えば企業であれば、業界や自社製品についていい面を強調するだろう。嘘はついていなくても、偏った事実だけ伝えている場合もある。
Webリサーチのチェックポイント③ 情報の鮮度を確認する
調査する上で、いつの情報かは必ず確認してもらうように伝えよう。調査を任せていると、情報源を見てみたら10年以上前の情報だった、みたいなことは実際たまにある。当たり前だが、古すぎる情報は今では変わってしまっている場合がある。
調査内容にもよるが、基本的には3年以内くらいの情報が望ましい。テクノロジーやベンチャー関連など変化が激しい領域の内容であれば、可能な限り最新の情報でないといけないだろう。
Webリサーチのチェックポイント④ 事実と見解を分ける
初心者に調査を依頼すると、著者の考えや予想を事実とごちゃまぜにしてまとめてしまうことがよくある。調査をする上で、その情報は確認された事実なのか、著者の見解なのかは、しっかり意識してもらおう。
もちろん、事実だけ集めて、著者の見解は捨てろという意味ではない。専門家の考えは有意義な示唆をくれる場合が多いし、その予想が実際の事実と合っている場合もあるだろう。気をつけてもらうべきは、報告時や調査結果レポートにおいて、そこでもしっかり事実と見解を区別して伝えてもらうことだ。たまに、調査している本人の見解を事実と一緒に報告してくる人もいるので、調査時だけでなく報告時も、事実と見解を必ず分けて報告してもらうようにしよう。
Webリサーチのチェックポイント⑤ 統計情報はサンプルを確認する
統計情報は、サンプルの数や、サンプルの偏りを確認してもらうようにしよう。
ネットのアンケート情報は、よく見るとサンプルが非常に少なかったり、一部の属性だけに聞いていたりする軽いものも数多くある。統計情報は、そこを伏せてデータだけ見せると、もっともらしく見えるので要注意だ。
後から精査するのは大変。初めから心がけてもらって調査の正確性を上げよう
部下の調査結果を、1つ1つ調査するのは大変なのに、調査は正確性が重要だ。また、せっかくたくさん調査してもらったのに、1つ間違った情報が出ると、全ての内容が疑わしくなってしまう。あらかじめこれらの点を気をつけてもらうのが、早道だ。
①都合のいい情報が見つかってもすぐにリサーチを止めない
②情報源を確認する
③情報の鮮度を確認する
④事実と見解を分ける
⑤統計情報はサンプルを確認する