社会人の戦略的夏休みのとり方!長期休暇をもめずに取得する方法
社会人の戦略的夏休みのとり方!長期休暇をもめずに取得する方法 https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/vacation_eyecatch-1024x682.jpg 1024 682 Biz Tips Collection https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/vacation_eyecatch-1024x682.jpg休みは権利だ。しかし、多くの会社では休みづらい雰囲気がある。
「新入社員や若手で休暇を取るなんてありあえない。」「長期休暇なんて責任感がない。」こんな職場は、実態としてまだ多い。休みを申請すると上司達も表向きは断れないが、裏で陰口を言われるような残念なこともある。
休暇は権利とはいえ、仕事に迷惑をかけないよう、社会人にはうまい休み方も求められる。
あなたが全く人の目を気にしないタイプであれば必要ないかもしれないが、本稿ではできるだけ問題を起こさずに、うまく夏休みを取る方法を紹介する。
長期休暇を取る時に気にするのは、仕事を止めないことと、周囲へのフォロー
組織に属している以上、夏休みを取る際に気をつけなければいけないのは、以下の2点だけだ。
・業務に支障をきたさないこと
・周囲の感情のフォロー
「業務に支障をきたさないこと」は、社会人として最低限守るべきことだ。いくら休暇が権利とはいえ、それは業務を遂行するという責任との引き換えに得ている権利だ。
「周囲の感情のフォロー」も、追加で重要だ。仕事の休みづらさは、結局制度でなく、周囲の認識や感情に起因する。極論、万が一業務に支障があっても、周りが気にしなければいいのだ。また、この点の難しいことは、皆表立って言ってこないから判断がしにくいことだ。陰口を言われていたりするので、一見何も言われないからといって安心しすぎない方がよい。
合理主義者は、業務に支障さえきたさなければいいだろと言う場合も多いが、それはあくまで業務上だけの合理性だ。組織人として物事を円滑に進める上では、周囲の感情や共通認識へのフォローは、結局自分のためになる。組織の多くの非合理的な行動も、周囲の感情を目的とみると合理的だったりする。(まぁここを切り捨ててわが道を行くという選択も自由だが。)
これら2点は、小手先のテクニックでなんとかなったりするので紹介していこう。
①かなり早めから根回しをする
一番アウトな休み方は、直前に休暇を言い出すことだ。特に若手であれば尚更だ。
不在期間の引継ぎの負担があがるし、周りも心情的に準備ができていない。
できるだけ早めから、自分は休む予定だということを多くの人に認識させておくとよい。
予定が決まる前からでもよいので、休むつもりだとできるだけ早めに言ってしまおう。2, 3ヶ月前から言っていても早すぎではない。
人の感情は、基本的に期待とのギャップに反応する。突然休まれると「なんだあいつ仕事してるべきなのに休みやがって」となるところを、早めにわかっていると「あぁ、そういえばあいつ前々から言ってたしな」の反応になりやすい。
また、早めに休みの相談をした方が、OKの言質を取りやすい。
そして引継ぎに関しても、早めから動くことができるので、業務に支障をきたしにくい。
②引継ぎは隙なくしっかりやる
せっかく早めに言っていても、あなたがいないことで仕事上のトラブルが発生すると、全て台無しになる。業務に支障をきたしただけでなく、周りの心情としても「ほら、やっぱりあいつが休んだせいで」と思われてしまう。
あなたがいないことで問題が起こらないよう、引継ぎは隙を残さずにするべきだ。
もちろんそれには、
・自分が必須でない時期を選ぶ。(もしくは仕事がそうなるように調整する)
・(いやだろうが)いざという時、連絡が取れるようにしておく。
のようなことも含まれる。
自分が必須でない時期を選ぶというのは、場合によっては先輩の休みと時期をかぶらせないようにすることも含まれる。特に若手であれば、みんなが休みたがるドンピシャな時期を外した方が懸命な場合もある。どうしても時期がずらせない場合は、やはり早めに根回しが重要だ。
(ちなみに、みんなが長期休暇を取るようなまっとうな職場であれば、ドンピシャな時期は逆にヒマで、他の時期に休んだ方が得な場合もある。)
また、これも小手先のテクニックだが、休暇中に一回でも仕事のメールを送っておくと、休暇中なのに仕事のことをちゃんと考えてるんだな、という印象を与えることも可能だ。
③休み明けの対応に気をつける
周囲の感情のフォローとして重要なのは、休み方だけでなく休んだ後もだ。
ここか職場の文化にもよるが、一般的には以下のようなことをしっかりしておくと無難だ。
・お土産を買っていく
・関わった人たちに感謝を伝える
逆にNGなのは、休みボケの感覚を伝えてしまうことだ。
つい言ってしまうのが、「休みが楽しすぎて、仕事のやる気が出ない」「久しぶりすぎて、ちょっと思い出せなくて」みたいなセリフだが、休んでいない周りからしたら「知らねーよ」なのである。
休み明けから、すっぱり仕事モードで、するべきことも明確なのが、周りから見ると理想だ。
これも小手先だが、休み明けは早めに出社していると、見栄えもよいし、溜まったメールを裁けるのですぐに仕事モードに入れる。
そのためには、休み期間中にぎりぎりまで旅行行ったりせず、休みを一日増やしてでも何もない一日を入れて疲れをとった方がよかったりする。
④普段からしっかりする
元も子もないような話だが、ぶっちゃけ普段からしっかりしている人がたまに休むくらい、気にされない場合が多い。
そういう人が休むと「いつも、がんばってるしな」と勝手に納得してくれやすいが、普段勤務態度が悪い人が休むと「あいつ休みまでちゃっかり取りやがって」となる。
同じ休暇を取っているという行動は一緒だが、人の感情なんてそんなものである。
引継ぎの依頼にしても、いつも迷惑をかけている人からお願いされるのと、いつも助けてもらっている人からお願いされるので、頼まれた時の気分は違うし、実際の引継ぎ業務の実行においても力の入れ具合は変わってくる。
自己ブランディングみたいなものである。見方を変えれば、普段から「信頼貯金」を貯めておけば、それを使って多少わがままを言っても問題ないのである。
休暇の権利をとることはわがままではない、という意見もあるだろうが、周囲の期待や共通認識に逆らったら、わがままと見られてしまうのである。
夏休みの取得は戦略的に!
まとめると以下の通りだ。
①かなり早めから根回しする
②引継ぎは隙なくしっかりやる
③休み明けの対応に気をつける
④普段からしっかりする
休暇取得は、自分がいなくても業務が回るように引継ぎを設計するというマネージメントへの第一歩でもあり、
また(権利とはいえ)自分のわがままを組織に気持ちよく通すための、社内政治への第一歩である。
戦略的に休もう。