手戻りは許さない!データセーブのショートカット
手戻りは許さない!データセーブのショートカット https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/05/shutterstock_696510637-1-1-1024x684.jpg 1024 684 Biz Tips Collection https://biz-tips-collection.com/wp/wp-content/uploads/2018/05/shutterstock_696510637-1-1-1024x684.jpg「データが消えてしまった。」「過去のバージョンのデータがない。」仕事の現場においてマイクロソフトオフィスを利用しているビジネスパーソンは95%を超えるだろう。そんな、必須アイテムとなっているOfficeシリーズの利用時、PCのウィンドウの開きすぎやメモリ不足、電池不足によってデータが失われた経験は誰しもが有しているだろう。最近は自動保存機能が強化されたため知らない人も増えてきたであろうファイルの保存ショートカットの方法とその有用性について改めて振り返ることとする。
上書き保存と名前をつけて保存の違い
まず、かなり基本的な内容からであるが念のため、おさらいしておこう。マイクロソフトオフィス製品以外にもPC系ソフト(デスクトップ・ローカル系ソフト)はセーブ(保存)機能がある。これらは基本的に2つセーブ方法を有している。それが、上書き保存と名前をつけて保存だ。「上書き保存」は、現状利用しているファイルに作業したことをそのまま上書きしてセーブする機能である。一方、「名前をつけて保存」は新しくファイルを作成して作業した内容をセーブする機能である。両者の違いは、もともとのファイルを残す(名前をつけて保存)か残さないか(上書き保存)の違いといえる。
かなり基本的なことであるが、両者の違いは?と聞かれてすぐに「元ファイルを残すか否か」と端的に答えられる人はどれだけいるだろうか。これから、学習していくショートカットを使う目的である手戻りの発生を極力下げるには重要な知識であるのでしっかり抑えておきたい。
上書き保存のショートカット
上書きのショートカットは簡単だ。
Ctrl+s:上書き保存
キーボードの左下周辺Ctrlボタンを押しながらsボタンを押すだけ。一瞬、マウスがロード中に変化すれば上書き保存完了だ。マウスの変化を見逃したなら、Ctrlボタンを押しながらsボタンを何回か連打しても良い。前書き部分にも書いたように本ショートカットは手戻りを防ぐ目的で定期的にセーブをしてもらう癖をつけてもらうために学習してもらっている。基本的にいくらセーブしても問題はないので、1作業終えたタイミングで無意識でCtrl+sを押してしまう癖をつけて欲しい。
名前をつけて保存のショートカット
名前をつけて保存のショートカットは実はもっと簡単。
F12:名前をつけて保存
以上だ。キーボードの上の方にある何に使うかわからないF1・F2・F3・・・・といったボタン達。彼らのことをFunction Keyというのだが、コレのF12が本ショートカットに該当する。コレを押すと以下のようなポップアップが出てくるので自分が保存したい任意の場所に名前を変えて保存をするという流れだ。
名前をつけて保存をする場合に気をつけなければ行かないことは、必ず名前を編集することだ。デフォルト(もともと入っている名前)が元ファイルの名前なので、いつの時点のセーブなのかわかるように「XXXXX(元ファイル名)_nichiji」や「XXXXX(元ファイル名)_ver.1.2」等と命名しよう。そのまま、セーブしてしまうと上書き保存と同じになってしますので注意だ。
上書き保存と名前をつけて保存の使い分けのタイミング
基本的に今回の目的は定期的にセーブをして、手戻りを発生させないことだった。そのため、簡単にセーブをする癖さえつけてしまえば目的は達成といえよう。しかし、思い出して欲しいのが名前をつけて保存は新しくファイルが増えるという部分だ。2つショートカットを覚えるのが面倒だったり、F12のほうが簡単だからこっちだけという風に考え、片方だけの習得で終わりにしてしまうとファイルが膨大に増えていくことになる。ファイルが増えPCが重くなるとセーブにも時間がかかり、セーブを失敗するリスクが増える。コレでは本末転倒だ。それではどうしたらよいのだろう。
最後に「上書き保存」と「名前をつけて保存」の業務における使いわけを説明する。
上書き保存は元ファイルが残らないセーブなので、ファイルを根本的に修正する際は使わないほうが良い。一方で、名前をつけて保存はファイルを残すセーブなので、ファイルの根本的な修正や関係者との相談次第では元ファイルに戻す必要性がある場合に適している。
簡単に言い換えると
上書き保存:細かい文言等の変更
名前をつけて保存:構成が変わるような変更
と覚えていただいても良いだろう。
ショートカットを使って随時手戻り防止を
PC作業の手戻りを防止するにはショートカットで随時セーブする癖をつけることが重要だ。適切なタイミングで適切な方法のセーブをする。その方法を確認して締めくくりとしたい。
・上書き保存と名前をつけて保存の違いは、元ファイルの保存
・上書き保存:Ctrl+s
・名前をつけて保存:F12(function key)
・基本的には上書き保存、方向修正がありそうな場合に名前をつけて保存
ショートカットは癖なので積極的に使って慣れていくことが重要だ。日々の業務で取り入れて使っていこう。