【3分でわかる】軽率な一般化とは?例と気をつけ方| 詭弁を見抜く!論理の間違いシリーズ

【3分でわかる】軽率な一般化とは?例と気をつけ方| 詭弁を見抜く!論理の間違いシリーズ 1024 536 Biz Tips Collection

「軽率な一般化」は、別名「早まった一般化」とも呼ばれる、典型的な詭弁の1つ。しかし、意識してみると、世の中でしょっちゅう登場する論理的な間違いだ。間違った論理展開を見抜いたり、正しく自分の考えをまとめるには、よくある論理の間違いを知ることが早道だ。

軽率な一般化は、少ないサンプルから間違った結論を出すこと

まず例を見てみよう。

「周りにいるA型はしっかりしている。⇒A型はみんなしっかり者だ。」
「政治家Aがセクハラをした。この党はろくな奴がいない」

これは、どちらも軽率な一般化だ。
自分の周りにいるA型がしっかりしているからといって、世界のA型みんながそうかとは言い切れない。このように、たまたま自分の身の回りにある状況や、たまたま見聞きした情報から結論を出してしまうと、間違った結論になりやすい。問題はサンプル数が少なかったり、偏っていたりすることだ。二つ目の例に至っては、サンプルは1人だ。

もっと分かりやすい例だと、以下のようなものだ。
・しいたけは食べられる
・マツタケは食べられる
・エリンギは食べられる
⇒キノコは食べられる

これは間違いだとすぐ気づくだろう。世の中には、毒キノコが存在する。

以下の例はどうだろうか。
・Facebookは、PV数が収益性に大きなインパクトがある
・Googleは、PV数が収益性に大きなインパクトがある
・Youtubeは、PV数が収益性に大きなインパクトがある
⇒ITビジネスは、PV数が収益性に大きなインパクトがある

何が間違いか気づくだろうか。確かに例にあがっている会社はIT企業だが、全てのIT企業にとってPV数が重要というわけではない。もし「広告収入がメインの収入源であるWebメディアにとって、PV数が収益性に大きなインパクトがある」という結論であれば、正しかったかもしれない。しかし、ITビジネスという広い概念に一般化してしまったのが、上記の論理展開の間違いだ。

「日本人は大人しい」「欧米人は酒に強い」といった、いわゆるステレオタイプも、軽率な一般化の1つとも言える。

 

 気をつけるのは、サンプル数、サンプルの偏り、そして反証の有無

人の脳は、少ない情報から類推するよう発達してきたらしく、気をつけないとこの間違いをすぐしてしまうくせがあるようなので気をつけよう。

それでは、どのように気をつけるべきか。それは以下の3つだ。

①サンプル数に注目する
何人(何個)の事象から、結論を出しているのか、注意しよう。これは、もっともらしいアンケート結果でも、よくサンプル数を見てみると、数が少なかったりする。

②サンプルの偏りに注目する
サンプルが、特定の属性に偏っていないだろうか。その場合、先ほどのIT企業の例のように、その属性の中では正しい結果かもしれないが、全体に対して一般化するのは間違いだろう。

③反証がないか考える
そうでないケースが思い浮かぶか、考えてみよう。そうでないケースが容易に浮かぶようでは、その論理展開はどこか間違っているはずだ。

 

軽率な一般化をしてしまっていないか、自分でも気をつけよう

このように、論理の間違いに気をつける・見抜くことは、いわゆるクリティカルシンキングの1要素だ。その早道は、どんな論理展開の間違いがあるのか、頭に入れておくことだ。ただ知っているだけで、気づきやすくなる。

本記事では、「軽率な一般化」について紹介したので、簡単にまとめる。
・軽率な一般化は、少ないサンプルから全体について間違った結論を出すこと
・間違っていないか見極める点は、①サンプル数に着目する、②サンプルの偏りに着目する、③反証がないか考える、の3点だ

軽率な一般化は、いわゆる帰納法という論理展開においてチェックすべきポイントだ。
言われると当たり前の間違いだが、意識すると想像以上に横行しているので、気をつけるといいだろう。

 

「詭弁を見抜く!論理の間違いシリーズ」では、他にも以下を紹介している。
わら人形論法(ストローマン)とは?種類と例
循環論法とは?具体例と悪用方法
もっともらしいが間違った比較7種