論理思考の基本MECE(ミーシー/ミッシー)とは?!例や注意点を解説!

論理思考の基本MECE(ミーシー/ミッシー)とは?!例や注意点を解説! 1024 682 Biz Tips Collection

ロジカルシンキングの1つ重要なことは「分解」・「構造化」することだ。MECE(ミーシーやミッシーと呼ばれる)は、この基礎となる概念だ。あらゆるフレームワークにもこのMECEの概念が使われている。MECEな考え方ができるようになることで、論理思考力を向上できるだろう。

 

MECE(ミーシー/ミッシー)とは、「モレなくダブリなく」のこと

MECEは、以下の略だ。
Mutually Exclusive (お互いに重ならない=ダブリなし)
Collectively Exhaustive(全体で網羅的=モレなし)

物事を分解する際に、抑えるべき概念だ。
図でまとめると以下のようになる。

例えば、新製品のターゲットにすべき層を決めるために選択肢を洗い出すとしよう。
顧客ターゲットをMECEに分解するには、以下のようなカテゴリへの分け方ができる。
・年齢別(0~9歳、10代、20代、・・・)
・在住地域別(東京都、北海道、神奈川県、・・・)
・血液型(A型、B型、AB型、O型)
どれも全ての人間をカバーでき(モレなし)、一人の人間は必ずどれか1つのカテゴリに入っている状態になる(ダブりなし)ことに気づくだろう。

 

MECEがなぜ重要か

そもそも、モレなくダブリなく分解することは、なぜ重要なのだろうか。
MECEにより、しっかり情報の全体像を把握でき、議論をわかりやすくし、大事な要因の見落としをなくすことができる。

いくつか悪い例を見ていこう。

例えば、ある小売店の赤字が続いているので、原因を特定したいとする。
思いつきで原因の候補をあげてしまうと例えばこのようになる:
競合店に客が取られている、客に飽きられた、商品単価が下がった、いい商品が仕入れられていない
これでは、売上に関する項目のみで、赤字の原因の可能性であるコスト増が検討すらされていない状態になってしまう。
検討した結果ターゲットから外すのと、検討し忘れるのは大きな違いがある。
小売店の赤字の原因をMECEに分解していくと、まず「売上減」と「コスト増」があり、そこから更に分解していけば、「売上減」から「顧客減」と「単価減」に分解して、というようにモレなく原因の候補を洗い出すことができる。
こうして議論はモレをなくすことで、結論がキメ打ちになることを防げるのだ。

また、売上見込みを出す場合はどうだろうか。
いきなり数値が出せないので、分解してそれぞれの数字を足し合わせるとしよう。
「地域Aの売上」、「地域Bの売上」、「新商品の売上」
この分解でそれぞれの売上見込みを出しても、「地域Aの売上」と「新商品の売上」にダブリがあるため、足し合わせると地域Aかつ新商品の売上見込みが多めに足されてしまう。この要素で足し合わせても、出したかった全体の売上見込みが出せないのだ。

 

MECEで注意すること

MECEに分解する際は、以下のようなことに気をつけよう。

全体が何か意識する

そもそも何を分解しているのかはしっかり意識しよう。
例えばあなたがコーヒーチェーンのオーナーで、市場を分析したいとする。
この市場の定義を「コーヒーチェーン」と置くのか、「飲食店」と置くのかで、どう分解すべきかは大きく変わってくる。
「コーヒーチェーン」にとってMECEな分け方は、「飲食店」にとってはモレだらけになるだろう。

 

分析の目的に合った切り口で分解する

MECEはあくまでツールだ。なんでもMECEにさえなっていればOKというわけではない。
顧客ターゲットを分析する際、先ほど血液型での分解を例に上げた。確かにMECEな分解になるだろう。しかし、血液型で分けたことで何か有意義な結論が出せるだろうか。(よしA型をターゲットにしよう!となるだろうか?)血液型占いを信じていない限り、通常の答えはNOだろう。
極論、「何か」と「その他」に分ければ、ほとんど何でもMECEになるが、その分解によって意味のある結論が出せるのか、一度考えてみるべきだろう。

 

切り口の定義を明確にする

曖昧な切り口では、しっかりMECEにならないし、各自が違う認識をしてしまうのでコミュニケーションが阻害される。
例えば飲食店の売上を時間別に分析するとする。「朝」「昼」「夕」「夜」と分けてしまった場合、20時は夕だろうか、夜だろうか?

 

MECEはロジカルシンキングの基本!

ロジカルシンキングの1つ重要なことは「分解」・「構造化」することだ。
あらゆる論理展開において、分解された概念1つ1つが、積み木のパーツのようなものだ。ここがしっかりMECEに分解されておらずあやふやなままだと、論理展開がしっかりしていても結論まであやふやになってしまう。
日ごろから、MECE(モレなしダブリなし)を心がけよう。