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編集部

いろいろな種類のグラフを効果的に使い分ける!目的別グラフ選択術
いろいろな種類のグラフを効果的に使い分ける!目的別グラフ選択術 1024 623 Biz Tips Collection

「線グラフや円グラフなど種類がたくさんがあるが、いつどれを使ったらいいかわからない。」というのは、意外とよくある悩みではないだろうか。むしろグラフの種類が意識されないこと場合も多いのではないだろうか。

資料の内容を効果的に伝える方法としてグラフを利用することは多いだろう。特に分析資料などではデータからのインサイト(考察)を見つけ、視覚的に表現するためにグラフが多用されている。多くの人はエクセルやパワーポイントのグラフ機能を利用してグラフを作成しているが、「作ってみるとしっくりとこない」、「グラフ要素が多すぎてきれいに表現できない」など状況に陥ることが多々あるだろう。コレは発見したいインサイトや表現したいことにマッチしたグラフの種類を知らないことに起因する。今回はデータから把握したいインサイト・伝えたいこと別の適切なグラフの種類を解説する。

 

時系列データは縦棒グラフか折れ線/面グラフ

時系列データからは、全体的な傾向や特異な時点の存在するというインサイトが抽出されることが多い。多くの要素を並べて全体として比較をすることで全体の流れや一時点の特異性を表現する。そのため、「20XX年~20XX年の市場売上推移」などのデータ表現には縦棒グラフと折れ線グラフが利用される。ここで気をつけて欲しいのが縦棒グラフと折れ線グラフの使いわけだ。

 

縦棒グラフ

縦棒グラフは折れ線グラフと異なり横軸で表現できる要素の数が少ない(時系列データであれば表示可能な年数が少ない)。多くの要素を並べてしまうと横軸が見えなくなってしまうので10個以内に収めよう。もし10個以上の要素を並べる場合は要素間を等間隔にして欲しい。(たとえば、3年単位であれば、2007・2010・2013・2016といったように)読み手にとってわかりづらくなるからだ。

 

折れ線グラフ・面グラフ

折れ線グラフは縦棒グラフと異なり全体を線でつないでいる。そのため、上昇傾向・下降傾向といったトレンドを表現するのに適している。縦棒グラフにくらべてひとつひとつの要素を正確に表現する必要も減るので、データ欠損や異常値を排除する必要性があった場合に利用しやすい。

面グラフは2つ以上のデータの傾向が関係あるかないかを表現する際に有効だ。折れ線グラフで線を2つ以上載せればいい場合もあるが、各要素が合わせて全体を構成するような場合は、面グラフがよい。推移とともに全体に対する割合も視覚的に見れるためだ。
(例:会社Aの売上と会社Bの売上⇒折れ線グラフで線を2つ。
石油発電量、天然ガス発電量、等の推移。⇒面グラフで、各エネルギーの発電量の推移を見せながら、全体としてエネルギー発電量の推移も見せる。)

 

構成比率や割合のデータは円グラフか積み上げ棒グラフ

構成比率や割合データは、その構成要素が全体に対してどれだけ比重を占めているか、つまり重要度のインサイトを抽出する。そのため、割合を表すことのできる円グラフか積み上げ棒グラフが利用される。
円グラフは積み上げ棒グラフよりも直感的な割合の表現に長けている。一方で、他の時点などとの比較に向いていない。1要素の更なる内訳として利用されるケースもあるが多くても2つの円グラフの利用が限界であることを覚えていてほしい。

積み上げ棒グラフは逆に直感的な割合の把握はしにくいが、たとえばA社の利益率がB社の利益率より高いことを示す構成割合の比較に長けている。コスト構造やコスト構造の比較、地域間の競合シェア比較、企業間または時系列の構成比の比較に利用できる。
単体の割合なら円グラフ、複数の割合なら積み上げ棒グラフと覚えておくと良いだろう。

 

アンケート調査や企業間比較は横棒グラフ

アンケート調査や企業間比較といったデータは、比較するデータに大きな差が出ることが多く、調査の性質上、要素を省略することが適切でない場合が多い。たとえば、1,000人にアンケートをとり、「特になし」といったデータが50人分合った場合に「特になし」も重要な意見なので削除するわけにはいかないといった具合だ。また、要素が数値ではなく、文章や単語であったりすることもあるので、縦書きより横書きのほうが読みやすい。これらの理由からアンケート調査や企業間比較は横棒グラフで表現されることが好まれるである。

 

変化の原因を特定するにはウォーターフォールグラフ(見せ方重視)

売上が1000万円から2000万円に増えた。その原因を共有したい。そんな時に有効なのがウォータフォールグラフだ。コレまで紹介してきたグラフは視覚的にインサイトを抽出し、それを共有するためのツールとして紹介してきた。しかし、ウォーターフォールグラフはどちらかというと見せ方重視といえよう。既に差分が把握されており、その原因をパズルのように当てはめて表現していく。一部、株価変動のような分析用の利用の仕方もあるが、基本的には変動の原因を共有することに特化したグラフと考えてほしい。

 

利用データによって適切なグラフを選択

データによって得られるインサイト(考察)は基本的に限られている。そのため、利用するデータによってグラフも変わってくるといてても良いだろう。グラフはインサイトを得やすくするツールなので、適切な使い方をしなければその効果はない。また、インサイトを伝えるためのツールであるのでインサイトが得られない結果のグラフを資料に載せて共有するのは避けるべきだ(資料の読者の理解の妨げになるため)。最後にこの記事で解説したことをまとめる。
・縦棒グラフ:時系列データ(10個以内)
・折れ線グラフ:時系列データ(10個以上)
・面グラフ:複数の時系列データ(10個以上)
・円グラフ:割合/構成比率データ(2個以内)
・積み上げ棒グラフ:割合/構成比率データ(2個以上)
・横棒グラフ:アンケート/企業間比較データ
・ウォーターフォールグラフ:株価変動データ

意外と知らないパワーポイントの書き方の基本構成とその名称
意外と知らないパワーポイントの書き方の基本構成とその名称 1024 683 Biz Tips Collection

ミーティングや提案、報告会などの為にパワーポイントで資料作成する事がほとんどだろう。部下に資料を作らせたり、上司から資料の作成を依頼されたり。利用シーンは様々であるが、資料の完成までには複数人携わる場合が通常である。しかし、資料の作成が仕事であるわけではないのでパワーポイントの構成要素の名称や統一的な書き方をいらない方が多い。また、世に出ている資料作成術系の本が資料の全体構成ばかり解説して、一枚の書き方にこだわったモノが少ないことも現状の原因の一つと言えよう。

一方で資料の作成によってお金を稼いでいるコンサルタント達は業務柄から資料の見せ方(書き方)について議論することも多い。若手は資料の全体ではなく一枚の資料を拘って作ることから始めさせられる。
今回はそんなコンサルタント達が利用している1スライド内の名称と常識となっている見せ方について解説する。

 

1スライドの構成要素

以下の図を使って説明していく。

大体どこの会社のパワーポイントフォーマットも以下の構成になっているはずだ。要素が少ないと感じた方の会社のスライドはおそらく要素を多少絞って作成されているもので、必要に応じて追加すべきであろう。

まずは、表題の説明から

表題はそのスライドの結論に関する論点をタイトルに含めると良い。そして、資料全体の目次(アジェンダ)と一致させておく必要がある。とくに、エグゼクティブが多く参加するミーティングでは資料を細部まで読むケースは少ない。目次だけで全体の論点とその結論を確認出来るようにしておこう。

最も重要なキーメッセージ

キーメッセージは一枚のスライドの中で最も重要な部分といえる。それは基本的にそのスライド言いたい事を表現する場所だからだ。資料の作成者の多くは見た目や詳細な内容にこだわり次に触れるコンテンツの部分に注力する。しかし、キーメッセージとアジェンダを確認すればその資料を読み終えたといえるような資料が良質な資料の必要条件といえよう。

コンテンツはシンプルに

真ん中のキャンパスとして使う部分をコンテンツという。「コンサルが意識するパワーポイントの目線7パターン!読みやすい資料を作る」で説明したがコンテンツの書き方は様々である。ただし、どの様なケースも心がけたいのはシンプルさだ。書きたいことを詰め込みたい気持ちはわかるが、キーメッセージの結論にたどり着く論理を簡潔に説明する必要がある。結論への論理展開が難しいほど絵や図をつかって、なるべく短い時間で理解出来るようにしよう。

コンテンツが複雑になった場合はキッカーを

キッカーはキーメッセージより厳選したメッセージを入れる際に使う。結論をなるべくシンプルにしてキャッチフレーズを書くぐらいの気持ちで書くと良い。キッカーを使う場合は、スライド内の論理展開が少し変わるので後述の内容を必ず確認してほしい。

注釈にはデータや書籍の出展を書く

資料の説得力を増すためにデータや書籍の内容をベースに作成することがある。(パトス、エートス、ロゴス)公的資料や著名人のインタビュー等によって説得力を増す。誰が言ったかによって内容が変わるケースもあるので出展を記載するのは重要だ。典型的な注釈の書き方は以下の通りだ。

出展:「繊維業界の設備投資動向について」〇〇総合研究所(2016)

記事やレポートのタイトル、著者、出展の年月日を記載する事も重要だ。読者が出展を確認できるようにurlを入れておく場合もある。

込み入った資料にはナビゲーターを入れる

「資料に全体感がない」、「論理のつながりが悪い」などの指摘を受けた場合、ロジックが複雑になっていることがある。資料構成やストーリーを変えるのも手だが、ナビゲーターをつけて対処する事もできる。ナビゲーターは見ているスライドがそれ以前に出てきたスライドのどの部分に当たるかを示す。

 

1スライドの書き方の基本

これまで1スライドの構成要素について説明してきた。ここからは、書き方の基本としてメインであるキーメッセージとコンテンツ、キッカーの関係性について述べる。まず、一般的なキッカーを使わないタイプだ。このスタイルはコンクルージョンファースト(まずは結論から)で読み手に内容を伝えることになる。

キーメッセージで論点(表題)に対する答えを出し、コンテンツでその結論が導かれるロジックを補完すると言った書き方だ。後述するキッカースタイルに比べて一般的な書き方であるが、冒頭に説明したとおり、このスタイルでキーメッセージに結論を書かないと結論を読み手に説明できないのでスライドが何を言いたいのかわからない資料になるので注意しよう。

次にキッカースタイルだ。
前述ではキッカーにはキーメッセージより厳選したメッセージを入れると解説した。しかし、厳密に言うとキッカースタイルの場合、キーメッセージに書かれる内容は変化し、キッカーには結論を端的に表現する形になる。具体的には以下だ。

キッカーがある場合にはメッセージをコンテンツの概要説明にとどめ、キッカー部分で結論を表現しよう。

 

明確化されてないスライド要素を再確認し、書き方の基本ルールを徹底しよう

本記事で確認したスライド要素は
・表題
・キーメッセージ
・コンテンツ
・キッカー
・注釈
・ナビゲーター
であった。どんなスライドにも必ず表題とキーメッセージ、コンテンツは必須といえる。必要に応じて他の要素を追加して欲しい。また、書き方の基本ルールは二つしかないので、必ずどちらかのルールを徹底してスライドメイキングをしよう。

コンサルが意識するパワーポイントの目線7パターン!読みやすい資料を作る
コンサルが意識するパワーポイントの目線7パターン!読みやすい資料を作る 1024 683 Biz Tips Collection

資料のアウトプットの目標として多く書籍化されている外資系〇〇のビジネススキル。その中でもコンサルタントが得意とするオフィス製品はパワーポイントだ。コンサルタントの作る資料はなぜ綺麗なのか。コンサルタントはパワーポイントの作成時に読み手の目線を意識しているからだ。一般的には3パターンの目線の動きを意識して資料を作る方法が浸透している。しかし、パワーポイントのプロであるコンサルタントは少なくとも7つの目線の動きを抑えている。まずは一般的な目線の動きから説明していく。

基本形の2タイプ。左→右、上→下

まずは基本形から。一枚の絵をみる時、人は最もコントラストがある部分から全体を見ていく。しかし、文字が書かれた紙になると途端に左上側から目を通していく。コレは一種の習慣でこれまでの経験から横書きの文章は左から右、上から下へ読むものという固定観念が植え付けられていることに起因している。仮に横書きの文章が右から左にかかれていた場合、多くの人は読み上げるのが精一杯で、一度で意味まで把握できる人は一握りしかいないだろう。人は一度に多くのことを考えられないのでなるべく基本形に沿った形にして表現すべきだ。

左から右型

左から右型は、時系列・流れを左(古い)から右(新しい)に表現するケースが多い。そのため、よく上記図のように矢羽(アロー)を使って表現される。

上から下型

上から下型はブレイクダウンをする際に用いるケースが多い。いわゆるロジックツリーのように最も重要な概念を上におき、下位層に行くに従って、詳細について記載される。

基本形2タイプは当たり前だろと思う人は多いかも知れない。しかし、1枚のスライドに情報をつめようとするとどうしても何処に書くべきかわからなくなる事がある。そのときは必ずこの基本形2つに立ち戻って欲しい。

基本形の組み合わせタイプ3種類

これから紹介する3タイプは基本形の組み合わせによって成り立っている。表型、Z型、サークル型の順で多く利用されていて、中でも基本形の2つと表型、Z型を合計すると全てのスライドの8割を超えるのではないであろうか。いずれもそれぞれ表現の特性が異なるのでしっかり習得したい。

表型

表型は中でもよく利用されるので作成した経験がある人は多い。ただし、ココで重要なのは基本形で確認した横と縦の項目の順番を気をつけることだ。一番左を中心として時間の流れや論理の順番を意識して作ってほしい。当然、横が時間の流れ、縦が上位概念から下位概念に絶対しなければならないということはないが、なるべくソノように作成したほうが伝わりやすいスライドになる。

Z型

Z型は情報を多く記載する必要がある場合に有効だ。人は情報が多い資料を目にした時、全体を把握するために左上から右上そして、左下、右下というように視線動かす傾向がある。論理展開や重要性にそって左上、右上、左下、右下の順で配置することで言いたいことがスムーズに伝たわる資料になる。

サークル型

サークル型は3個以上の並列の概念の関係性や特性を表現する時によく利用される。Z型との違いは記載する要素(オブジェクトや図)が並列関係にある点だ。そして、サークル型の資料時の目線の自然な動きは中央、上から時計回りとなる。並列とはいえ、理解のしやすい情報から並べるとよいだろう。

インパクト重視型2タイプ

インパクト重視型2タイプはコレまで学んだものに加えてスパイスのような構成と捉えて欲しい。報告書などの1資料の単位で2・3枚使うことで、オリジナリティや資料の完成度を一気に向上させてくれる。インパクト重視型はスライド全体をキャンパスのように利用して伝えたいメッセージ(たとえば、ステップアップしていくポジティブな印象)を絵のような形で表現する。ビジネスシーンで「右肩上がり」「相反する二つの状況」といったコンセプトがよく登場するので以下二つを抑えておけばよい。

右肩上がり型

右肩上がり型は目的のプロセスとその結果もたらされるポジティブな結果という内容の資料に用いられることが多い。基本型の左から右へ要素は守りつつも、上から下のルールを壊してインパクトを与えている。

対立概念型

対立概念型は2項対立の状況を共有し、その上でどのような対策を練るかというような表現をする際に利用する。たとえば、長期利益を獲得するために投資が必要だが、短期利益を獲得するために利益にならないコスト削減をする必要があるといった内容のものだ。目線は最初に真ん中に行き、基本ルールに戻る形で左、右と動く。伝えたい結果を真ん中に書き、その原因を左右に配置すると良い。

目の動きを無視すると、理解の妨げになってしまう

冒頭で触れたように、目線の動きを無視すると想像以上に理解の妨げになる。簡単な実験をしてみよう。以下文章を右から読んで欲しい。
「いよがうほたけか出てっ持を傘らかだ雨らか後午は日今」
簡単な内容の文章であるが、まず読むことに意識をとられて意味の理解に少し時間がかかったであろう。目線の動きを意識していない資料ではコレと同じ状況が発生していることを考えると、見せ方よりも内容が重要とは言っていられない。英語がわからない人に英語でプレゼンするようなものなのだから。

本記事で学習したことを踏まえ、上記画像をパワーポイント作成時のチートマップとして利用して欲しい。目線の動きを意識した資料作成を心がけほしい。

 

一行おきに空白の行を簡単に挿入する方法|エクセルテクニック
一行おきに空白の行を簡単に挿入する方法|エクセルテクニック 1024 551 Biz Tips Collection

エクセルを利用して資料を作って行く際、既存の行の間に新しい行を入れていきたいと思ったことははないだろうか?表計算というエクセルの基本からは離れているが、エクセルで報告資料を作成する業務などではよく遭遇する問題だ。その際、一行一行右クリックをして新しい行を挿入していく必要があるが、行が数百行あったり大量だとそれをやる気もうせる。そんな時に、簡単にそれも好きな行数だけ既存の行間に行挿入するテクニックを公開しよう。

 

まずは先頭列に番号を采番

今回のテクニックは下記図のような表の行と行の間に任意の数の空白行を挿入することが目的である。

 

下準備として先頭列に1.2.3.・・・・・と番号を采番する。采番は最初の2行に1.2.と記入した上で記入したセルを範囲指定。右下のかすかに四角くなっている部分を左クリックして下にスクロールすると簡単だ。

 

次は采番した列全体をコピー

采番をし終わったら、次は采番した範囲全体をコピーする。コピーをしたら挿入したい行数だけ下に貼り付けをしていく。もちろん、挿入する行は一行だけでなく、一度に複数挿入可能だ。

ココまで、完了すれば作業は終わったも同然だ。カンのいい人なら既に気づいているだろう。

 

仕上げの作業、フィルター・降順の整列

あとは、先頭行を選択しデータタブのフィルターを選択。

 

采番した列のタブ選択し、降順を選択。

 

行を規則的に挿入するには3ステップ!

簡単だろう。しかも、このテクニックのいいところは何行でも挿入可能なことだ。最後にテクニックの概要を確認して締めくくりとする。
①既存の表の先頭行に采番
②挿入したい数だけ采番をコピー
③フィルター・降順

エクセルは様々な機能を有しているので、その機能を組み合わせれば様々な作業を効率化することができる。自身のオリジナルの効率化を開発するのもエクセルワークの醍醐味のひとつである。

※本記事で使用したデータは疑似個人情報生成サービスを利用して作成したものとなっております。

 

まずは基本を知る!ビジネスのためにネゴシエーション(交渉術)を学ぶ①
まずは基本を知る!ビジネスのためにネゴシエーション(交渉術)を学ぶ① 1024 557 Biz Tips Collection

会社買収や事業買収、事業提携と言った大きな話から人材調達、資材調達といった通常業務まで実はビジネスの現場では意外に交渉シーンは存在する。そして、タチの悪い事にそのような状況は突然仕事として発生する。大体のビジネスパーソンはその突然の状況に一時的に交渉術を調べ、付け焼き刃の状態で交渉に臨み、その交渉がうまくいったのか、行かなかったのかあまり明確にせず通常業務に戻っていく。
ネゴシエーション(交渉術)は、日本ではあまり学問としてメジャーではないが、アメリカなど海外のMBAでは一般科目として認知されている。そしてスコットワークスなどの交渉専門の研修会社も存在し、ビジネスパーソンはそのスキルを磨いている。
今回はそれらのネゴシエーション技術を習得するための土台となる交渉に関する基本的な考え方に触れていくことする。

ネゴシエーション(交渉)の本質とは?

交渉を一言で表現すると何であろう。考えて見てほしい。妥協の模索、意思を通すための話し合い、利益の取り合い‥‥。。いろいろ表現の仕方はあるだろうが、この記事を読んでからはネゴシエーション(交渉)を「交換(エクスチェンジ)」と考えてほしい。以下、図を見てほしい。

ある価格交渉における各交渉人の頭の中を図式化したものだ。ここで注目してほしいのは価格以外に条件を考えていると言うことだ。支払い条件や取り扱い条件もビジネスにおいては重要な条件だ。経理から支払いタイミングを遅らせてほしい。倉庫係から受け取り人員が休みがちなので発送の取り扱いを一回の発送で行なってほしい。このような背景から条件が複数あった上で交渉を実施しているのだ。「交換」というのは自身の優先順位の高い条件と相手の優先順位の低い条件、自身の優先順位の低い条件と相手の優先順位の高い条件をマッチングして、入れ替える作業と言えよう。

そんな、都合よく条件のマッチングなんてできるわけないと思う人はいるかも知れない。しかし、実はそのような方は自身の条件をかなり詳細まで落とし込んだ状態で交渉に挑んでいないというのが実情だ。
通常の買い物時、これならいいかなと思ってレジに向かった後に送料がかかるとわかって買うのをやめた事は誰れもがあるだろう。

想定していない悪い条件があるのと同様に、想定していない良い条件も存在する。交渉上手はその良い条件を相手から引き出し交換を成立させるのだ。
買い物の例と同様に後出しの条件が出てきて交渉が破談になるケースは多々ある。事項では交渉が成立する条件を確認することとする。

交渉に臨む前に頭に入れておこう。交渉が成立する条件

交渉が成立する条件は以下の5点を満たしている必要がある。当たり前のことも含まれているが重要な要素なのでしっかり抑えよう。コレが満たされないと予測される場合は、どんなに努力して時間を費やしても意味がないので早々に交渉を切り上げるべきといっても過言ではない。

①最低限2名以上の関係者:当然の話だが、交渉をする相手がいないと交渉は成立しない。また、三角関係のような複数間における利害関係の成立するケースはあるので2名以上という表現になっている。

②取引の設定:交渉が成立した場合、その結果的として必ず取引が行われる。たとえば、お金と商品の交換であったり、商品同士の交換、時にはお金と将来への期待との交換であったりもする。

③取引条件の落としこみ:前項でも説明した自身の取引条件を詳細まで落としこむ作業である。発送料の例をとってもわかるように、想定していなかった要素を少しでも減らすために最低限のこだわりだけでなく、一般的に発生しそうな要素まで検討すべきだ。「この要素はどんな条件でも可」という認識をもつのも③の重要な作業だ。

④相手の認識の把握:相手の認識の把握とは、交渉相手の「目的」と「して欲しいそうなこと」の認識を把握するということだ。こちらの条件が明確になっていても、相手がそれをOKとしてくれなければ取引は成立しない。相手がOKといってくる条件を相手目線から確認する必要がある。もともと、こちらの条件が相手の条件内に納まっていない限りは、どんなにごり押ししても・営業してもただの迷惑行為に過ぎない。論理的に相手がOKしてくれる条件や環境をつくりだす事ができなければ、交渉とは呼べないのだ。

⑤双方の合意:②~③の内容を受けて、最終的に合意が必要である。両者の合意なくして取引は成立しないので、当然、交渉も成立しない。

以上が交渉が成立する絶対条件だ。コレがひとつでも欠けていると取引が破談になったり、交渉とは呼べないシロモノになる。

交渉とは「交換」。相手を知り、自分をよく知ること

今回は交渉を学んでいくための基礎知識として、交渉とはなにか?交渉になるための条件について解説してきた。何事も基本の理解が短期習得に欠かせないものなのでしっかり抑えて欲しい。次回はまた、同様に基礎的な内容として「交渉の種類」と「交渉のプロセス」について解説していきたい。一時期話題になった「ハーバード流交渉術」や「誰もに発生しうる交渉シーン」の例をもちいて解説するので楽しみにしてほしい。

手戻りは許さない!データセーブのショートカット
手戻りは許さない!データセーブのショートカット 1024 684 Biz Tips Collection

「データが消えてしまった。」「過去のバージョンのデータがない。」仕事の現場においてマイクロソフトオフィスを利用しているビジネスパーソンは95%を超えるだろう。そんな、必須アイテムとなっているOfficeシリーズの利用時、PCのウィンドウの開きすぎやメモリ不足、電池不足によってデータが失われた経験は誰しもが有しているだろう。最近は自動保存機能が強化されたため知らない人も増えてきたであろうファイルの保存ショートカットの方法とその有用性について改めて振り返ることとする。

上書き保存と名前をつけて保存の違い

まず、かなり基本的な内容からであるが念のため、おさらいしておこう。マイクロソフトオフィス製品以外にもPC系ソフト(デスクトップ・ローカル系ソフト)はセーブ(保存)機能がある。これらは基本的に2つセーブ方法を有している。それが、上書き保存と名前をつけて保存だ。「上書き保存」は、現状利用しているファイルに作業したことをそのまま上書きしてセーブする機能である。一方、「名前をつけて保存」は新しくファイルを作成して作業した内容をセーブする機能である。両者の違いは、もともとのファイルを残す(名前をつけて保存)か残さないか(上書き保存)の違いといえる。

かなり基本的なことであるが、両者の違いは?と聞かれてすぐに「元ファイルを残すか否か」と端的に答えられる人はどれだけいるだろうか。これから、学習していくショートカットを使う目的である手戻りの発生を極力下げるには重要な知識であるのでしっかり抑えておきたい。

上書き保存のショートカット

上書きのショートカットは簡単だ。

Ctrl+s:上書き保存

キーボードの左下周辺Ctrlボタンを押しながらsボタンを押すだけ。一瞬、マウスがロード中に変化すれば上書き保存完了だ。マウスの変化を見逃したなら、Ctrlボタンを押しながらsボタンを何回か連打しても良い。前書き部分にも書いたように本ショートカットは手戻りを防ぐ目的で定期的にセーブをしてもらう癖をつけてもらうために学習してもらっている。基本的にいくらセーブしても問題はないので、1作業終えたタイミングで無意識でCtrl+sを押してしまう癖をつけて欲しい。

名前をつけて保存のショートカット

名前をつけて保存のショートカットは実はもっと簡単。

F12:名前をつけて保存

以上だ。キーボードの上の方にある何に使うかわからないF1・F2・F3・・・・といったボタン達。彼らのことをFunction Keyというのだが、コレのF12が本ショートカットに該当する。コレを押すと以下のようなポップアップが出てくるので自分が保存したい任意の場所に名前を変えて保存をするという流れだ。

名前をつけて保存をする場合に気をつけなければ行かないことは、必ず名前を編集することだ。デフォルト(もともと入っている名前)が元ファイルの名前なので、いつの時点のセーブなのかわかるように「XXXXX(元ファイル名)_nichiji」や「XXXXX(元ファイル名)_ver.1.2」等と命名しよう。そのまま、セーブしてしまうと上書き保存と同じになってしますので注意だ。

上書き保存と名前をつけて保存の使い分けのタイミング

基本的に今回の目的は定期的にセーブをして、手戻りを発生させないことだった。そのため、簡単にセーブをする癖さえつけてしまえば目的は達成といえよう。しかし、思い出して欲しいのが名前をつけて保存は新しくファイルが増えるという部分だ。2つショートカットを覚えるのが面倒だったり、F12のほうが簡単だからこっちだけという風に考え、片方だけの習得で終わりにしてしまうとファイルが膨大に増えていくことになる。ファイルが増えPCが重くなるとセーブにも時間がかかり、セーブを失敗するリスクが増える。コレでは本末転倒だ。それではどうしたらよいのだろう。

最後に「上書き保存」と「名前をつけて保存」の業務における使いわけを説明する。
上書き保存は元ファイルが残らないセーブなので、ファイルを根本的に修正する際は使わないほうが良い。一方で、名前をつけて保存はファイルを残すセーブなので、ファイルの根本的な修正や関係者との相談次第では元ファイルに戻す必要性がある場合に適している。

簡単に言い換えると

上書き保存:細かい文言等の変更
名前をつけて保存:構成が変わるような変更

と覚えていただいても良いだろう。

ショートカットを使って随時手戻り防止を

PC作業の手戻りを防止するにはショートカットで随時セーブする癖をつけることが重要だ。適切なタイミングで適切な方法のセーブをする。その方法を確認して締めくくりとしたい。
・上書き保存と名前をつけて保存の違いは、元ファイルの保存
・上書き保存:Ctrl+s
・名前をつけて保存:F12(function key)
・基本的には上書き保存、方向修正がありそうな場合に名前をつけて保存
ショートカットは癖なので積極的に使って慣れていくことが重要だ。日々の業務で取り入れて使っていこう。

交渉フレームワーク「ZOPA」の使い方|コレであなたも交渉上手
交渉フレームワーク「ZOPA」の使い方|コレであなたも交渉上手 1024 681 Biz Tips Collection

「ZOPA」とは「合意可能領域」のこと。交渉学やネゴシエーションのスキルを磨こうとしたことがあれば誰でも見たことあるフレームワークだ。概念はシンプルだが、実際の交渉現場では利用しにくいと感じている方も少なくないだろう。それは「ZOPA」を交渉テクニックと勘違いしているに過ぎず、フレームワークとしての使い方を知らないがためにそのような状況に陥っているといえる。本記事では実践での使い方も含めて「ZOPA」について解説する。

価格交渉フレームワーク「ZOPA」とは?

ZOPAとはZone Of Possible Agreementの略語で「売買が成立可能な価格帯」の事を指す言葉として交渉学では広く使われている概念だ。交渉の最小単位である2名の取引において、最終的に決定されるであろう価格の幅を把握するために使われる。通常はBATNAという言葉と一緒に説明される事が多いが今回はシンプルに理解を深めてもらう為にBATNAを使わず解説していきたい。

フリーマーケットで服を買うとき皆さん何を考えるだろうか。
サイズが合うか?ほしい色はあるか?デザインはいけてるか?
色々考えて、欲しい服が見つかったとする。
さて、もちろん重要なのは価格だ。フリーマーケットなので、決まった価格はなく、値切り可能だ。
あなたは、いくらまでなら出せるという価格の条件がある。相手にも同じように条件があることを想定して、考えるのがZOPAだ。

買い手がこの商品なら¥1,300までなら買おうと考えているのと同様に、売り手が¥1,200までなら売ってもいい(これ以上は原価割れするなど)と考えていて、この重なる¥1,200~1,300が「ZOPA」、すなわち「売買が成立可能な価格帯」だ。交渉が成立するとすれば、このZOPAの価格帯の中になる。もし、この重なる価格帯がなければ、そもそも交渉成立不可能で、交渉してもお互いに無駄だとわかる。

実際の現場では、例えば買い手は¥1,100~1,300の間で買いたい、売り手は¥1,200~1,400の間で売りたいというように、すでにお互いにある程度の幅が決まっていることが多い。ここで重要なのは、これの売り手と買い手の価格帯がそれぞれの売買するにおいて最も不利な条件(これ以下だと交渉決裂な条件)とできることなら獲得したい条件(あわよくばのゴール)であることだ。

基本的には相手がどのように考えているかを把握し交渉に臨むことが重要であるという考え方である。交渉術を学ぶ方の動機はどのように値下げするかだったりするので、あまり重要性が把握されず利用されないケースが多い。以降ではこのZOPAをどのようにフレームワークとして活用すべきか解説する。

ビジネスにおいてZOPAは意思決定前倒しのためのフレームワーク

先述したとおり、ZOPAは交渉テクニックではない。ZOPAを把握したところで、商品を買い叩く・商品を高く売るためのロジックが形成されるわけではないからだ。では、ZOPAはどのようなシーンで利用されるのか。結論から言うとZOPAはビジネスにおいて意思決定を前倒しするためのフレームワークとして利用される。簡単な例を用いて説明する。
ビジネスで商品の仕入れを行う場面を想像してみて欲しい。どのようなプロセスで商品の仕入れが行われるだろう。あくまで一例に過ぎないが基本的なプロセスを下記する。

画像の例では商品の仕入担当者として社内の関係者に要件を確認した上で、相手方に交渉に行き、その上でまた社内承認を取りにいき、合意に至っている。実際に仕入担当を経験した方や感のいい方ならわかるであろうが、このプロセスで一番面倒なのは自社内の最終合意から契約書に捺印するまでのプロセスだ。それは先方も同じようなプロセスを経ていることを想定すると理解しやすい。つまり、先方も同様に最終合意を相手方内で獲得し合意を取らなければならないため、どちらか(自社または相手方)が社内の合意形成に失敗するとまた交渉が振り出しに戻ってしまう可能性が多いということだ。実は会社における最終合意形成時は一番意見が変わりやすいポイントである。なぜなら、意思決定をするための要素が万全になり、具体的な金額感も見えてくるため、能力の低い意思決定者でも判断が可能となってくるからだ。筆者もM&Aの交渉現場で何度泣かされたかわからない。

交渉の場は水物である。少しでも、時期がずれたり商環境に変化があったりすると条件は変わり、取引は変化する。実際の交渉現場に立ったことがある方なら十分に理解いただけるであろう。社の代表としての交渉人は最後のプロセスを経ずにその場に判子を持っていって捺印できる状況を切実に願っているはずだ。ここで、出てくるのが意思決定前倒しのためのZOPAである。

自社が仕入れを実行するための最も不利な条件とできることなら獲得したい条件を見える化する。それだけだと現場に出てこない意思決定者は現場の不安定な交渉状況を理解できないので、相手次第だといって意思決定をしてくれない。ここで想定しうる相手方の同様の情報を提示し、ZOPAで「売買が成立可能な価格帯」を握るのだ。前述したプロセスで言うところの「詳細・条件交渉」の場面で一定の範囲でならば契約可能という状況をつくるのだ。

つまりZOPAのフレームワークを使えば、「自社としては、この範囲で売りたいと思います。他社の状況を加味するに、どうやらこの範囲内が合意可能な範囲のようです。」のような説明で、ZOPA内での交渉締結の許可を早めにもらってしまえば、上長確認の回数を減らして意思決定のスピードを上げることが可能なのだ。

組織で金銭のやり取りをする場合は必ずZOPAで意思決定の前倒しを

今回は交渉術のひとつとしてよく紹介されているZOPAを確認した。しかし、ZOPAは交渉術というよりはビジネスにおける交渉準備時に利用するフレームワークであることを説明した。以下でZOPAのフレームワークとして重要なポイントを改めて確認する。

・ZOPA=売買が成立可能な価格帯
・売買するにおいて最も不利な条件とできることなら獲得したい条件を確認
・ZOPAですべきことは意思決定の前倒し

交渉術には様々な概念があり、それらはテクニックとして求められているケースが多い。しかし、交渉学として紹介される概念はフレームワークであることが多く、利用シーンをちゃんと理解しないとテクニックとし実践していくことは難しい。ZOPAに付随する概念であるBATNAも同様のことが入れるので次回、また説明していくこととする。また、機会があれば交渉のテクニックについても事例を用いて解説・紹介していきたい。

もう、いちいち画面を切り替えない!画面を2分割するショートカット
もう、いちいち画面を切り替えない!画面を2分割するショートカット 1024 682 Biz Tips Collection

資料を見ながら仕事をすることはないだろうか。Webサイトを見ながら資料作成したり、資料を見ながらメールを打ったり、複数の動画や記事を同時に見ることもあるだろう。できることなら、複数のモニターを用意してもらい作業をした方が何倍も効率的だと思ったことは何度もあるはずだ。
そんな時、画面を縮小・マウスで大きさを調整して画面分割をしているのではないか。地味にめんどくさい作業だ。しかし、もっと簡単に調整いらずで画面分割できるショートカットが存在するのである。

きれいに画面を2分割で業務効率アップ

画面分割は起動中のソフト(WebブラウザやMicrosoft Office等)のウィンドウをキッチリ2分割に分けてくれるショートカットだ。元画面が以下の通り。

Windowsボタン+→(右方向キー)

を押してみてほしい。

画像のようにブラウザが右半分ちょうどに分割される。あとは簡単、同時に開きたいソフトを起動して

Windowsボタン+←(左方向キー)

いとも簡単に2分割の画面が完成する。コレまで行っていた、画面を切り替えやマウスで見やすい大きさに調整する作業が短縮化できる。このショートカットの便利なポイントはキッチリ2分割されることだ。ウィンドウが画面いっぱいにキッチリ収まるので作業をする際に視覚的ストレスがなくなる。

Windowsボタン+↑は最大化、↓は最小化

次はウィンドウ最大化するショートカットだ。先述の要領で最大化されていないウィンドウを選択し、

Windowsボタン+↑(上方向キー)

そのまま、

Windowsボタン+↓(↓方向キー)

コレくらいであればマウスをつかえばいいのではと考えるひともいるだろう。しかし、本来ショートカットは多く利用する機能に設定されているものである。一日に画面の大きさを何回かえるであろうか?考えたことはないだろうがかなり多くの回数やっている作業なはずなので、これからショートカットですることにして損はないはずである。

Windowsボタン+Mで全てのウィンドウを最小化

最後にすべてのウィンドウを最小化するWindowsボタン+Mを試してみよう。

Windowsボタン+M

全てのウィンドウは最小化され、デスクトップ画面のみになったはずだ。基本的なウィンドウの調整のショートカットは以上だ。
先ほど、よく使う機能ほどショートカットが必要と説明したが、マウスで作業した場合とどれくらい違いがあるのか考えてみよう。最初に紹介した画面を右側半分に分割する場合は以下の作業となる。

マウス
1.マウスを見つける
2.ウィンドウを選択
3.右半分に移動(0.5秒)
3.高さを調整(0.5秒)
4.横幅を調整(0.5秒)
ショートカット
1.マウスを見つける
2.ウィンドウを選択
3.Windowsボタン+→(0.5秒)

2つ分作業が少なく、約1秒の節約になる。たった1秒かも知れないが、されど1秒。一日120回この作業をしていると想定すると2分間、高さ調整と横幅調整のために業務時間を費やしているのだ。2分間ずっと意味もなく高さ調整をするためにマウスを上下していることを想像するともったいない気がしてくる。

ウィンドウの調整はマウスを使わず、ショートカットで

最後に、本日紹介したショートカットをまとめて締めくくることとする。

右寄せ:Windowsボタン+→(右方向キー)
左寄せ:Windowsボタン+←(左方向キー)
最大化:Windowsボタン+↑(上方向キー)
最小化:Windowsボタン+↓(下方向キー)
すべて最小化:Windowsボタン+M

ショートカットの習得はあくまで慣れだ。なので、これから積極的にここで覚えたショートカットを使うようにしていって欲しい。無意識も含め、大体100回ぐらい利用してみると慣れてきて、ショートカットの方が使いやすいとなるはずだ。